絵心の完全に死んでる系まるが、今回深谷ミロク様の下絵を斬らせていただいた。 その過程をぽちぽち写メっていたので、せっかくなのでまとめてみる(`・ω・´)キリ --------------------------------------------------------- 1)細かいところから始めないと後で死ぬ、という個人的な経験に基づき、 とりあえず一番細かい顔から斬り出していくことに。 隣で光っているのはカッターの替刃である。 実は最初の脳内プランでは、元絵が細かいこともあり、 顔の包帯は目の上だけ白抜きにしようと思っていた。 目より下の包帯は肌との対比で黒で潰そうと思っていたんだ。 けれど斬りだしてみたら意外とイケそうな気がしたので、つい。 まるの世界は「つい」と「うっかり」で出来ている。 --------------------------------------------------------- 2)細かさで言うなら最大の難関であるお顔終了。 包帯はわりと斬りやすかったのだけれども、やはり眉や目のラインだったりが厄介。 今回目の色は通常運転とのことだったので、白抜きせず黒で。 これで白抜きしようとしてたらたぶん死んでた。 -------------------------------------------------------- 3)額、というか頭部で白抜きが必要なところは全部終わった感。 髪型をはっきりさせるためにも周囲を斬り抜いてしまいたいところだが、 それをやると後で死ぬのがわかっているので我慢。 細かいところから片づけねば、と自分に言い聞かせつつ続行。 --------------------------------------------------------- 4)見せていただいた資料によると、攻撃する際には梵字が紫っぽく光る、とのことだったので。 光ったら格好良いんじゃね、との思いつきで梵字を白抜きしてみることに。 元絵よりも、斬り抜きやすさ重視で簡略化させてもらったとはいえ、 さすがに面倒だった。 ちょっと見た目を確認したくて、頭の脇をこそっと斬り抜く。 黒包帯に白抜き梵字。 なかなか格好良い感じになったので、これで行こうとGOサイン。 --------------------------------------------------------- 5)黒包帯に白抜き梵字がなかなか大変だったのと、 手から握ってたなびく包帯と、肩口から靡く呪符とが一部重なる部分があったので、 これまた思いつきで呪符の方は文字を黒にしてみようぜ、と実行。 白抜き梵字が結構大変だったので、こっちの方が楽なんじゃ、と思ってみたが――…、 こっちの方がある意味大変だったかもしれない。 まるはそろそろ思いつきで行動するのを辞めた方がいいと思う。 いや本当。 --------------------------------------------------------- 6)呪符の上半分が終了。 この段階で残り呪符四枚。 呪符が終わるのが先か、まるの根気が尽きるのか先かというチキンレースの始まる音が 聞こえもうした(`・ω・´)キリ --------------------------------------------------------- 7) 呪 符 終 了 ! --------------------------------------------------------- 8)腕や数珠終了。 この段階で実は斬る作業はもう大体峠を越えていた。 顔と包帯と呪符が最大の難関で、 腕や指あたりは確かに細かいではあるものの直線で切り抜ける部分が多く、 非常に斬りやすかった。 不規則な曲線を斬り抜くのが結構苦手なので、まだまだ修行が必要だなあ、と実感。 --------------------------------------------------------- 9)錫杖にとりかかったよ! 錫杖はそんなに細かくなく、直線的に切り抜けるところが多いから楽――……、 そう思っていた時期がまるにもありました(まがお) 結構腕を動かして直線を引かないといけない部分が多かったため、 ブレやすくて苦戦。 ある程度細かく、それでいて不規則な曲線の少ない部分、というのが一番斬りやすいのかもしれない。 そう考えると、腕は本当愉しかった(*´д`*) --------------------------------------------------------- 10)で き た !! 斬り抜き作業はこれにて完了。 羽織ってる方も斬り抜こうと思っていたんだけれども、 これ以上斬り抜くと何か大変なことになりそうなのと、 黒い部分もちょっとは残したいな、と思ったのとで羽織ってる部分は あえて黒く残してみた。 --------------------------------------------------------- 11)斬り抜き作業が終了したので、下絵を剥してみる。 白いのは下絵が描かれていた紙である。 これで本来の向きに戻った感じ。 抜け殻の白と、本体との黒とを左右対称になるように並べて記念写真。 この後しばらく、ここで止まるべきなんじゃないかと悩む。 いや、もともと色をつけるつもりのデザインで斬っていたのだけれども、 実際に斬りあがってみたらこれでも十分絵になるなあ、と思ってしまってつい。 羽織ってる方を黒で残したことにより、白黒のバランスもそんなに悪くないし、 このままで良いんじゃなかろうか……、とウンウン頭を抱えること暫し。 そして悩んでいるうちに一晩あけることに。 --------------------------------------------------------- 12)悩んだ結果、最初の予定通り色をつけることに。 も、もしおかしなことになったらもっかい斬りなおせばいいじゃん、うん、という結論に達した。 とりあえず一番イメージの掴みやすい包帯から色付け。 もっと発光してるような、蛍光ピンクかかった紫が欲しかったんだが、 手持ちになかったので淡めの紫で。 --------------------------------------------------------- 13)あまり広範囲に色をつける斬り絵をしたことがなかったので、 ちまちまと細かいところから色をつけていくことに。 数珠の房は揉み和紙。 錫杖も和紙の金を使用。 艶を抑えたマットな感じの金なので、ちょうどよかった感。 ただ金がラス1なので、そろそろ色和紙の買い出しにいかないといけないかもしれない。 --------------------------------------------------------- 14)錫杖の金完了。 上でも書いた通り、金和紙が最後の一枚だったので、足りなくなったらどうしよう、と 実は地味に怯えていた。 無事に足りてなにより。 --------------------------------------------------------- 15)錫杖まで終わったところを、裏からぱしゃり。 うっすらと鉛筆で書いた各パーツのラインが見えるところが生々しい。 今回パーツを鉛筆でたどって、 それより少し大きいぐらいでカッターで切り取って貼る、という方法で貼っていたんだが、 思っていたより上手くいってよかった。 前にやった貴族や薬売りさんよりもやりやすくなったような気が。 しばらくはカラーで斬り絵を作成する際にはこの方法でいこうと思いますた。 --------------------------------------------------------- 16)ほぼほぼ完了。 和服の中は淡い緑の和紙。 写真だとわかりにくいけれど、少し梳きが入っている。 数珠は緑の揉み和紙。 服は折り紙の「牡丹」色。 今回このためにおりがみを新しく買い足してきたんだが、 27色各一枚入りだったため、これまた一枚で足りるかと戦々恐々としながら貼るハメに。 ほぼほぼ貼り終わり、色紙も足りそうで満足しつつ、呪符と襟元のラインがわからなくなり、 しばし呆然。 ど、どれが服のラインだ……ッ。 --------------------------------------------------------- 17)完成!! 自宅の壁を背景にぱしゃり。 まるの指が入ってしまtt スキャナがないので今はこんな感じなのだけれども、 そのうち都合がついたらスキャナできちんと取り込みたいな、と思ったり。 なので土台にはまだ貼り付けていない感じ。 --------------------------------------------------------- 18)オマケ。 以前斬り絵をぽちぽち投稿していた際に、 「線画を斬り絵風にアレンジしているだけ」 だと思われていたことがあったので、それ以来必ずオマケでつけるガチで斬り抜いてるんだぜアピール。 スケスケの土方氏。 ------------------------------------------------------------------------------- 以上斬り絵まとめでした。 今回線画を提供してくださった深谷ミロク様に心よりの感謝を!! 山田まる。 |